WSL2やHyper-Vと共存できるVMware Workstation Player 15.5.5が公開されました

Windows 10 の大型アップデート20H1(May 2020 Update)の配信が開始されました。このアップデートでは、WSL2(Windows Subsystem for Linux 2)が正式にサポートされます。それに伴って、WSL2やHyper-Vと共存できるVMware Workstation Pro/Player 15.5.5が公開されました。

VMwareのブログ記事
VMware Workstation 15.5 Now Supports Host Hyper-V Mode

ダウンロード
ダウンロード VMware Workstation Player

サポートされるCPUやOSは以下のとおりです。開発段階では、Intel Haswell以降ということだったので、サポートされるCPUの範囲が増えています。

サポートされるCPU
Intel Sandy Bridgeより新しいCPU
AMD Bulldozerより新しいCPU

サポートされるOS
Windows 10 20H1 build 19041.264より新しいOS

サポートされるVMware Workstation Player
バージョン15.5.5以上

ブログの記事を簡単に訳すと次のようになります。

これまで、Credential Guard, Device Guardを含むHyper-Vを有効にすると、VMware Workstationは動かなくなっていた。そこで、Microsoftと協力してMicrosoft Windows Hypervisor Platform(WHP)を使った方法を開発した。

VMware Workstationは、これまでVMM(Virtual Machine Monitor)をCPUの特権モードで使うことで、Intel VT-x, AMD AMD-Vを使ってきた。ところが、Windowsがhost VBS(Virtualization Based Security)を開発して、Windowsとハードウェアの間にHyper-VをベースにしたHypervisorの層を挟んできた。そのため、VMware Workstationは動かなくなっていた。

これを修正するために、VMwareはVMMをユーザーレベルで実行し、WHP APIを使うように変更した。

Hyper-Vに関連する技術が有効のときは、ユーザーレベルのモードでVMware Workstationは実行され、無効のときはこれまでのVMMが実行される。このため、ユーザーはどちらで実行するのかを選択する必要がない。

簡単に言うと、Windows APIを実行し、Hyper-Vのhypervisorの上でVMwareが動作していることになります。動作の安定性に一抹の不安がありますが、今後の様子を見守っていきましょう。

さっそく試してみたいですね。試したら報告します。