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VMware Workstation PlayerでOpenStack Mitakaを動かしてみた

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はじめに

VMware Workstation Player上にOpenStack Mitakaをインストールしました。

OpenStackを気軽に試してみるには、Ubuntuを使うものとCentOSを使うものがあります。メモリーの必要量が少なかったりするので、CentOSを使うものにしました。

RDOとは、Red Hat系のOpenStackのコミュニティのこと。Packstackは、RDOで開発されているOpenStackのインストール作業や設定作業を自動化するインストーラーです。

ハードウェアの必要要件

CPUはVT-xもしくは、AMD-Vを備えたもの
メモリ4GB、6GB以上が望ましい

ここでは、VMware Workstation Playerを使って、仮想環境にOpenStackをインストールします。VMware Workstation Playerは、ホストのVT-x/AMD-Vをゲストから使えるようにする機能があります。これを使ってゲストOSをホストにしてOpenStackを動かしその上でゲストOS(インスタンス)を動かします。

開発環境

ホストOS Windows 10 Pro

VMware WorkStation Player 12.1.1

CentOS-7-x86_64-Minimal-1511.iso

インストールには、こちらのサイトを参考にさせていただきました。ほぼ、そのままでインストールしていきます。VMware Workstaion Playerの設定の仕方から始まって、OpenStackのロードバランサの設定まで細かく書かれてあります。大変参考になりました。

VMware Workstation PlayerでOpenstack Kiloを動かす手順

CentOSのインストール

CentOSは、手順書のとおりにインストールしました。

CentOSのダウンロードに1時間。インストールには20分ほどでインストールできました。Minimalインストールなので、インストール後net-toolsとntpをインストールしました。
NetworkManagerとはうまく共存できないようなので停止して代わりにnetworkサービスを使います。

ネットワークはOpenVSwitchを使います。ブリッジインターフェースを設定します。ホストのWindows 10 ProからOpenStackのホストのCentOSへアクセスするIPアドレスには、192.168.0.140を設定しました。

OpenStackのインストール

手順書を参考にインストールしました。

1つ変えたところは、次のコマンドでkiloのレポジトリをセットアップするのですが、

yum install http://rdo.fedorapeople.org/openstack-kilo/rdo-release-kilo.rpm

CentOSには、Mitakaのパッケージが用意されているので、次のコマンドでセットアップしました。

yum install -y centos-release-openstack-mitaka
yum install -y openstack-packstack

Packstackは、アンサーファイルを作って設定し、インストールします。

インストールには、OpenStackのコンポーネントをダウンロードしながらインストールするので時間がかかりました。

CentOSのインストールとOpenStackのインストールで2時間ほどで、OpenStackのDashboardを見ることができました。

自宅のネットワーク回線が遅いので、速ければもう少し早く終わると思います。

インストールの確認

インストールが正常に終了したところでhttp://192.168.0.140/dashboardにアクセスしてみました。

まだ、ネットワークの設定が終わっていないので、インスタンスを動かすことはできません。

OpenStackの設定ファイルは、/etcの下に散らばっているのですね。

詳細な手順書があったおかげでハマることなく動かすことができました。

次回、ネットワークの構成とインスタンスの起動までやってみます。

DockerがDocker for Macの仮想化ツールHyperKitをオープンソースで公開

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Dockerが仮想化ツールHyperKitをオープンソースで公開しました。HyperKitは、MacのOS Xに組み込まれているHypervisor Frameworkを使って仮想化を行うツールです。

Docker、MacOS X対応の軽量な仮想化ツール「HyperKit」をオープンソースで公開。Docker for Macの仮想化機能を取り出したもの

Hypervisor Frameworkは、面倒なカーネルのプログラミングをなくしてアプリケーションが仮想化機能を使えるようにするものです。

HyperKitを使うことで、仮想化機能を積極的に使うアプリケーションが出てくるのでしょうかね。

vThrii Seamless Provisiongというハイパーバイザー

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東大に今年度納入されるコンピューターには「vThrii Seamless Provisioning」というハイパーバイザーが使われているそうです。

インストール不要で複数OSが高速起動する東大の変態Mac

クライアントとしてMacが使われています。初回ブート時にOSのイメージがサーバーからダウンロードされますが、ストレージとネットワークが高速であればよいそうです。

ギガビットの太いネットワーク回線とSSDという速いストレージがあってこそのソリューションですね。

vThriiの採用第一弾が東京大学だとか。ずい分思い切ったことをやったもんだなと思います。
東京大学の要望に添うよう相当作りこまれているようですね。

vThriiは、BitVisorを改良したものだそうです。

以前BitVisorのソースコードを見てみたことがあるのですが、あまりにコメントが書いてなくて読むのを断念しました。学生が読む教育用のソースコードとしては推奨しません。でも、そんなソースコードを使って製品を作り実際に導入している人たちがいるのですね。それに驚きました。

vThriiの特徴として、クライアントマシンの遠隔管理が容易なことが挙げられます。新しいOSをバックグラウンドでダウンロードして次の起動時に更新することが可能だそうです。

100台を超えるクライアントパソコンを管理するには、こういうのがいいのですね。

クライアント仮想化として、一つの使い方だなと思いました。

仮想化により管理を容易にするものとして、ワルブリックスというXenを使ったソリューションを思い出しました。こちらは、サーバーを仮想化して使うものになります。

ワルブリックス株式会社

ネットワークからOSをダウンロードして使う点でよく似ています。

自分でサーバーを立てたい。でもサーバーの管理など面倒なことは極力避けたい。というときはワルブリックスを試してみるのがいいのではないでしょうか。

ただ、ゲストOSの更新などの機能はありません。クライアントを集中管理するには不十分かなと思います。

vThriiって聞いて、仮面ライダーV3を思い出しました。名前の由来はどこにあるのでしょう。

OpenStackの3つの誤解

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DellのイベントでOpenStackユーザー会やベンダーの人が次の話題でパネルディスカッションをしたそうです。

  • 「プライベートクラウドより、パブリッククラウドの方が柔軟に使える」は本当?
  • 「OpenStackはOSSだから導入が難しい」は本当?
  • 「自社にはスピードや柔軟性は必要ない」は本当か?

あらためて考えるプライベートクラウドの価値と、“OpenStack、3つの誤解”とは? (1/2)

自社には必要ないと思っていても潜在的なニーズはあることが多いそうです。